ドストエフスキーの「貧しき人々」を読んだので感想を書きます

こんにちは。ばんばんです。

ドストエフスキーの「貧しき人々」を読んだので、感想を書きます。

「貧しき人々」ってどんな作品?

「貧しき人々」は、1846年に出版されたドストエフスキーの処女作です。

出版後すぐに「第二のゴーゴリが現れた」と絶賛され、華々しいデビューを果たします。

発表前の作品を読んだネクラーソフが、感動のあまりドストエフスキーの家を深夜に訪れたという逸話が有名です。

「貧しき人々」のここが面白い 往復書簡という形式

「貧しき人々」は、小役人のマカールと少女ワーレンカ往復書簡という形式で物語が進んでいきます。

手紙には日付が書いてあり、およそ半年にわたるやり取りであったことが分かります。二人は身の上話を語り、お互いを励ましあいながら生活しています。

マカールとワーレンカは、愛し合っているものの、恋人関係なのかどうかはわかりません。

近所に住んでいて定期的に会っているようですが、確かなことが分かりません。手紙の内容だけで二人の関係を推測するのも面白いですよ。

往復書簡という形式なので、読みやすいのもおすすめする理由です。

「貧しき人々」のここが面白い マカールとワーレンカ

この作品の主人公はマカールとワーレンカですが、二人の生い立ちや生活ぶりが描写されています。

マカールは職場では見下されており、貧しい生活をしています。服装などで他人から笑われることに憤っています。

教養もなく、無学な人間だと自覚しています。

彼の心の支えはワーレンカだけです。思いのたけをつづった部分を引用します。

きみという人を知ってから、わたしは第一に、自分自身をよく知るようになり、そしてきみを愛するようになったのですから。いや、きみに会うまでは、わたしは独りぼっちで、眠っていたも同然です。この世に生きていなかったも同然です。(中略)きみがわたしの前に姿をあらわして、この暗い生活を明るく照らしてくださったのです。

出典 「貧しき人々」 新潮文庫 209ページ

ワーレンカは裕福な家庭にいたのですが、父が事業に失敗してからは故郷を離れ、アンナという女性の庇護で生活します。

大学生のポクロフスキーと交流を深め、彼が病気になって息を引き取るまで面倒を見ていました。そのほかにも過去の話が語られ、彼女が不遇な生い立ちであったことが分かります。

2人のほかにもわき役が登場します。マカールと同じ家に住んでいる家族の話や、ポクロフスキーの父親も出てきます。

ドストエフスキーはわき役的な登場人物の描写にすぐれているので、作品を読むときはそういった点に注意してみるといいですね。

「貧しき人々」のここが面白い 読みやすい形式と分量

こちらの記事でも書いていますが、ドストエフスキーの作品は難解で分量が多いです。

本を読まない人には敷居が高いのが事実です。

「貧しき人々」は話が分かりやすく、新潮文庫で300ページ弱と、お手軽なページ数です。

細かい部分(わき役や家の描写)にこだわると難しくなりますが、マカールとワーレンカのやり取りだけ追っていっても十分面白いので、ドストエフスキー入門としてはお勧めです。

終盤でワーレンカがある決意をする場面はハンカチなしでは読めません。ぼくも泣きそうになりました。

ドストエフスキー 「貧しき人々」 まとめ

「貧しき人々」はこんな作品

  • 往復書簡という形式で、読みやすい
  • 分量が多くない
  • 内容が分かりやすい

以上です。

 

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