カミュの「異邦人」を読んだので感想を書きます

こんにちは。ばんばんです。

カミュの「異邦人」という小説を読んだので感想を書きます。

カミュってどんな人?

アルベール・カミュはアルジェリア出身の小説家、劇作家です。

貧しい幼少期を送りますが、小学校教師に才能を見出され、奨学金を受けながら高校へ進学。

学生時代に文学に目覚め、創作活動に励みます。

仕事についた後は本業の傍ら文筆活動を続け、1942年に発表した「異邦人」が絶賛され、その後エッセイなどでも注目されます。

戦後は「ペスト」などの小説を発表し、劇作家としても活躍します。

1957年に史上二番目の若さでノーベル文学賞を受賞しました。

1960年に交通事故で死亡します。

「異邦人」ってどんな作品?

「異邦人」は文庫本で150ページ程度の短い作品です。

主人公はムルソーという男で、冒頭文の「今日、ママンが死んだ」が有名です。

彼は母親が死んだにもかかわらず

  • 女性と情事にふける
  • 葬式では全く感情を示さない
  • 友人と酒を飲む

など、不可解な行動をします。

その後友人のトラブルに巻き込まれ、アラビア人を射殺。逮捕されます。

裁判では上に挙げたような行動を根拠に冷酷な人間だと糾弾され、死刑宣告をうけます。

殺人の動機を聞かれ「太陽のせいだ」と答えるなど、嘲笑の的になります。

死刑の特赦請願も拒否し、教誨師を部屋から追い出すなどしたのち、斬首台で民衆に罵倒されるのを望むようになります。

不条理小説

あらすじを見ていただくとわかるのですが、「異邦人」は難解な作品です。

カミュの作品は「不条理小説」と呼ばれています。「明晰な頭脳を持ったまま世界に対峙するときに現れる非合理性のことであり云々……」と、ネットでは解説されていますが、さっぱりわかりません。

一般的な解釈としては、「無神論」を扱っているとされます。キリスト教でないと理解できない作品なんですね。

ムルソーを無神論者とすると、少しだけ分かりやすくなります。

  • 母親の喪に服さないのは、神を信じていないから
  • 特赦請願を拒否するのは、請願すると神を信仰しなければいけないから
  • カソリックの原罪を認めていないので、アラブ人を殺したという罪に対する裁きだけを受ける姿勢でいる

ということです。(参考 信州読書会

作中で彼は無気力な人間に見えますが、無神論者としての明確な意思を持って行動しているのですね。

古典作品や名作と呼ばれる小説は、このようにある程度の教養や予備知識を必要とします。

無神論者から社会への批判

ムルソーという男を通して、キリスト教的社会への批判をしているとも取れる作品です。

上に挙げたような知識を前提にして読んでみると、カソリックへの風刺を含んでいるように見えますね。

ムルソーを糾弾する人々が滑稽に見えてきます。

知識や経験を身に着けると解釈が変わるのも、文学の面白いところです。

まとめ

カミュの「異邦人」はこんな作品

  • 主人公の行動は理解に苦しむ
  • 無神論という立場に立つとわかる(かもしれない)

以上です。

 

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