こんにちは。ばんばんです。
ぼくは本を読まないと生きていけません。読めない時間が長いといら立ってきます。タバコみたいなものです。
読書を通して多くのものを学んだので、みなさんにも良さを知ってもらおうと思ってこのブログを運営しています。
活字に親しんでいない人にとって小説を読むのは敷居が高いと思います。
このブログでもドストエフスキーや夏目漱石などの名作を紹介していますが、歴史や文学に関する予備知識が必要なのも事実です。
今日は文学に親しみがない方でも手に取れて、内容も充実している小説を紹介します。
椰月美智子作 「しずかな日々」
「しずかな日々」は、椰月美智子氏による作品です。
小学五年生の枝田光輝少年が、祖父の家で過ごす夏休みを描いた物語です。

一見するとよくある児童文学です。この作品が名作になっている理由を若干のネタバレを含みつつ説明しましょう。
変わってゆく母
「しずかな日々」を名作にしているのは、主人公光輝少年の母伸子です。
伸子は事故で夫を亡くしてから一人で光輝を育ててきました。
彼女は占いに凝っていて、みどりさんという女性と占い屋を始めることにします。
そのせいで光輝は引っ越すことになるのですが、せっかくできた友達と別れたくないので伸子と離れ、おじいさん(伸子の父)暮らすことになります。
その後、機会を見つけては母と会う光輝ですが、少しずつ変わっていくことに気づきます。
伸子がいなければこの小説はただの児童文学です。
彼女が予想外の行動をとるおかげで、物語は思わぬ方向に向かい、ほかの作品とは一線を画しています。気になる方は是非読んでみてください。
読みやすい文章
「しずかな日々」をおすすめする理由は文章にもあります。
小学五年生の光輝少年の一人称で語られるので、読みやすいです。
難しい言葉や、専門知識が必要な単語も出てきません。歴史や政治の予備知識もいりません。
分量も250ページくらいなので早ければ数日で読めるでしょう。それでいて内容は深く、人間について考えさせられます。漫画調の表紙でも出版されているので、そちらのほうが親しみやすいかもしれません。
まとめ
「しずかな日々」はこんな作品
- 予想外の方向に展開する物語
- 人間に対する深い洞察が感じられる
- 読みやすい文章で本に親しみがない人でも読める
以上です。
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