アメリカ文学の最高峰! 「白鯨」を読んで死ね! 物語編

こんにちは。ばんばんです。

前回に引き続き、「白鯨」の面白さを紹介します。

「白鯨」の作者ハーマン・メルヴィルについてはこちら→https://bandaichi.com/entry/moby

「白鯨」はどんな物語なの?

「白鯨」は捕鯨を扱った海洋冒険小説です。

岩波文庫で3巻に及ぶ長大な物語です。

内容は捕鯨に関することはもちろん、無関係な雑学も取り上げていて、「知のごった煮」とも言われています。

「白鯨」のあらすじ

アメリカ東部のナンターケットにやってきたイシュメイルは、木賃宿で出会ったクイークェグとともに、捕鯨船ピークォド号に乗り込み、海に出ます。

ピークォド号の船長はエイハブという老人ですが、出航しても一向に姿を現しません。

ようやく甲板に出てきた彼は片足が義足でした。静まり返る船員に「この船はモビーディックに復讐するために出港した」と告げます。

エイハブは伝説の白マッコウクジラ(白鯨)「モビーディック」と対決し、その際に片足を食いちぎられていたのです。復讐に燃える彼は船員を運命に巻き込みます。

「白鯨」のイラスト Wikipediaより引用

動揺する一同ですが、エイハブの剣幕に押され、打倒モビーディックを掲げます。

ただ一人冷静なのは一等航海士のスターバック。彼は陸で家族が待っています。なんとかしてエイハブの野望を阻止できないかと奮闘します。

「白鯨」は退屈

先に言っておきますが「白鯨」は退屈です。

文庫本で1500ページにも及ぶ大作ですが、大半が本筋と関係のないことばかりです。

重要人物であるエイハブが出てくるのが200ページを過ぎたころです。これだけで普通の小説一本分はあります。

捕鯨の雑学、クジラの生態、捕鯨船の構造、さらには人生訓に至るまで、脱線に次ぐ脱線を繰り返していきます。

「白鯨」はなぜ脱線するのか

白鯨が本筋と関係のないことばかり書いている理由は、「読者をピークォド号の一員にしたかったから」といわれています。

捕鯨にいったとしても、すぐにクジラが見つかるわけではありません。

退屈な時間を過ごしていくからこそ、獲物が見つかった時の「いたぞ!」という興奮が際立つのです。

メルヴィルはあえて脱線を繰りかえすことで、読者に時間の流れを体感させたかったのです。

終盤でモビーディックと遭遇するときの緊張感は、それまで退屈な時間があったからこそです。

小説「白鯨」最大の魅力は、「退屈さ」にあるのです。

「白鯨」は名言の宝庫

「白鯨」は名言の宝庫です。以下に一例を引用しましょう。

  • ああ、愚かな人間よ、ノアの洪水はまだ退いてはおらぬ、優に世界の3分の2をまだ覆っているではないか
  • わたしは禁断の海を帆走し、蛮地に上陸するのをこのむ
  • 人間、何かをぶちこわそうというのなら、仮面をこそぶちこわせ! 壁をぶちこわさずに、どうして囚人が外に出られるか?
  • 人間の狂気はしばしば狡猾であって、すこぶる猫に似ている。消えたと思っても、じつはもっと奇妙なものに変身しているだけかもしれないのだ。

まとめ

「白鯨」はこんな物語

  • 伝説の白マッコウクジラ「モビーディック」を倒す旅
  • 本筋と関係のないことばかり書かれている
  • それによって読者はピークォド号の一員になれる
  • 名言の宝庫

以上です。

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